んだよ、これは

一泊$39.99。
そりゃ、なんにも期待してねぇけど、「びよよ~~ん」って古くさいバネがはじけるような音が聞こえてきそうなこの電話はなんなんだよ。



安宿にありがちな水周りの汚さやくささは無いからいいけど、なんだかなぁ。なんだか俺の中で一番はずしちゃなんないポイントをぐさって指された感じで、安い割にはこぎれいな部屋も、この電話のおかげで、なんだかやる気がなくなっちゃって。
そこへ礼儀正しくチップをはさむ俺も俺だけど。
おそらく機能は壊れてないこの電話をそのまま使おうとするその気持ちはわからないでもないけど、自分が使うんじゃないんだし。いくら節約してても少しぐらいの意地がないと。
男なら金がなくても腹が減ってても、人前じゃ意地を見せなきゃだめだと思うんだけどなぁ。

がんばろ。

また明日から・・・がんばろ。

夕焼けのなかで

夕焼けの中で、いろんな思いをはせる。

騒々しい毎日のこと。

インターネットで情報をむさぼる毎日に嫌気がさして、また出かけて、のんびり考える。

自然からパワーをもらって充電する。インターネットとは比べ物にならないくらいのエネルギーがそこには詰まってる。

White Sands

白い砂漠。青と白のモノトーン。
この砂漠も旅をしてるらしい。風に吹かれながら1年に数10cm。風下にある町はいつか埋もれるかもしれないってパンフレットに書いてある。　でも、たぶんそんなことを気にして暮らしてる人はほとんどいないんだろうな。

Air ForceのBaseがすぐ近くにあって、演習があると入れなくなるらしい。
戦時中は原爆の実験も行われたとか。

きれいな景色の背景にいろんな歴史が刻まれてる。

雪じゃない。

やっとたどり着いた今日の目的地。
黄色い砂漠の道から、真っ白の道へ。でも雪じゃない。

雪の道を走ってるように、回りの音が聞こえなくなる。新雪を踏みしめるようなもごもごした感じ。
雪じゃないのに、雪みたいや。

東へ

東へ700mile。
夜明け前から出発してそろそろ日没。ただただHigh Wayを走り続ける。
いろんなことを考えながら。
Auto Cruiseで走ると、運転してることさえ忘れそうな直線。

70mile/hで走ればきっちり10時間で走れる。でも10分止まればきっちりその分だけ遅れる。
算数な道。

体の中で。

日本を離れて1年。
比較的のんびり暮らしてきた1年だけど、体の中で何かが変わってきてる。
別段厳しい生活をしてるわけではないのに、丸くなった考え方が、少しずつ削ぎ落とされ
とがってきてるような、そんな気がする。
若いときのようにやんちゃになってるわけではない。性格が荒くなったわけではなく
考え方だけが若いころに戻って行ってるようなそんな感じ。

気荒に突き進む若い馬力はないけど
また、体の中で何かが動き出したような、そんな気がする。